大橋登紀子さん
まめな生活自然派女性ネット

 
第4回

豆腐づくり

2007年1月11日 望月毅瑠

今回は実際に豆腐作りの現場を見せてもらいました。
 豆腐の仕込みは前日から取り掛かるそうですが、週二回午後から販売される豆腐や惣菜は当日午前中から作っているそうです。
 商工会の調理場に案内されドアを開けるととてもいい匂いがします。食欲をぐっと刺激します。
 そこでは前回の取材のときと同じように沢山の笑顔で迎えてくれました。
 僕は豆腐屋さんのイメージで、もっと大きな機械があると思っていたのですがごく普通の調理場でした。皆さんはエプロンをつけていて、そのいでたちは台所に立つお母さんといった感じでした。


大豆を水に浸して圧搾して豆乳とおからに分けます。その圧搾機だけは少し大きく、調理場に異彩を放っていました。
 まずおからの方をフライパンで煎り、底の浅いパンに平たく敷きつめ、乾燥させます。
 おからの、「この調理室では自分も主役だ」といった喜びを感じなくもありません。

 一方では豆乳を火にかけてにがりを入れます。


(大橋さん)
 しばらく煮ていると気泡が出てくるの。それを一つ一つすくわないとキメの細かいお豆腐ができないのよね。
 大量生産する業者とかでは泡が出ないように添加物を加えているんだけど、うちは無添加で安心安全なお豆腐を作ってるから手間がかかるけど一つ一つ取ってるのよ。
 適温になったらにがりを入れるんだけどね、にがりの種類によって何度になったら入れるかを調節してるのよ。


今回は瀬戸内の天然にがりだそうです。にがりにもこだわっていらっしゃるそうです。
 ちなみに55度が適温だとか。

 固まってきたところで型に移し重石をして水分を抜きます。
 水分がある程度抜けたところで冷水に入れ、切り分けてパックにつめていきます。
 これでおいしい豆腐のできあがり。



(大橋さん)
 本を参考にしたところもあるけど、ほとんどは試行錯誤してやっと今の豆腐や惣菜になったの。最初のころはしょっちゅう失敗して、開店時間になってもお豆腐にならなかったことがあったわ。
 今ではこれまで培ってきた勘で見極める部分が沢山あります。


順風満帆にここまできたと勝手に思いこんでいたのですが様々な苦労があったんですね。でも苦労話や失敗談を笑い飛ばすように語ってくれた彼女達は先ほどよりも力強く見えました。
 地元民のこころを掴み、メディアにも多く取り上げられている彼女達。だからといってそこで満足してはいないようです。
 「おからを使った新商品もそろそろ考えなきゃ」と仰っていましたし、店外でも活動の幅を広げています。フリーマーケットや様々なイベントに出店していらっしゃいます。

 これからもまめな生活自然派女性ネットを期待せずにはいられません。
 彼女達の活躍を通して、ちょっとでもお豆に関わらず、あらゆるもののこころになって考えることが増えればいいなぁなんて期待までしてしまいます。


(つづく)