佐藤好伸さん
姉川の志士たち / 大戸洞舎

 
 
第4回

便利になると“ゆとり”がなくなる!?

2006年5月11日 菱川貞義

(こんな山の中は不便でしょうし、都会はここと比べたらとっても便利なんだけど、それでももっと「便利になりたい」と思っている都会の人はやっぱり、こんな山にはなかなか住めないと思います。でも、佐藤さんは大都会からこんなところに来られたんですね。)
 

(佐藤さん)
 さっき、“ゆとり”と菱川さんがおっしゃいましたが、「便利さ」を追求すると、逆にゆとりがなくなるんです。便利になると、どんどん時間に追われている気がします。

(ぼくも新幹線やパソコンのおかげでとことん追われています。でも、農家も最近はかなり便利になって、ゆとりがなくなっているんじゃないですか?)

(佐藤さん)
 そうです。けっこう忙しいです。“ゆとり”って、なんなのかなぁって考えるんですけど、農家って“ゆとり”あると思っていたんですけど、けっこう忙しいんです。

“便利”というのはなんて恐ろしいんだろう、ということが分かり、話はそれで終わってしまいました。

 それからしばらく経ったある日、佐藤さんからメールが来ました。佐藤さんは次の質問の答を送ってくれたのでした。

(質問)
佐藤さんのくらしから見て、「まるエコ」ってどんなものだと思われますか?

(回答)
 僕にとっての「まるエコ」とは、「様々なものをつなげるきっかっけとなり、そのきっかけによるつながりが円をつくり、その円が皆をつなげる縁となるのもの」という感じでしょうか。
 
 自分自身の暮らしからみての「まるエコ」とは、人と自然と農がつながり合った輪の中で自分自身の存在を意識し、その関係性を円滑にするために自分が出来ることを少しずつでも行うことで、3者をつなげてゆくものだとおもいます。

 どうやら、“自然とのつながり”が“ゆとり”と深いかかわりがありそうです。

 
(つづく)