浜大津こだわり朝市の
てんこもりな人びと

 
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第5回

「こだわりキッチンM」の森本さん

2006年2月2日 末富景子

 四万十川の青のりに、昔ながらのけずりたてカツオブシ、きざみ湯葉や、国産とうがらし、胡麻などなど、様々な食材を贅沢にブレンドした正にこだわりの一品。

 ごはんにかけると、ほんわり漂う香ばしさ。

「こだわりキッチンM」の森本さんが作る「ふりかけ」は、他にはない、本物の味が巧みに醸し出される味わいが魅力です。

「この素朴な味が大好き」と、いくつもの種類を買っていかれるお客さんも多く、そんな時森本さんは嬉しそうに頷いて「『素朴で地味で体に良いもの』がモットーなんです」とおっしゃります。

 実は森本さんは、浜大津こだわり朝市が始まった当初、お客さんとしてこの市に訪れて下さっていたのです。

「昔から、体に良いものを作りたいと思って、中学生くらいのときからそういうお料理を作っていたんですよ」
と話す森本さん。新しく浜大津で始まったこだわり朝市に興味を持って買い物していたというのだから、そのときもスタッフとして走り回っていた私たちとは会場内のどこかですれ違っていたのかも・・・?

 朝市の出店者である方々のパワフルさを目の当たりにし、「私もやってみよう!」と決意されたそうです。そんなわけで、その2ヵ月後から晴れて仲間となって下さった森本さん。「こだわり」を大切にする精神で続けてこられて、もう2年以上になるのです。

「作ってる時はいつも大変なんよ」
いつもの笑顔で話すわりには、「朝市の前はいつも徹夜。ふふふ」と、結構恐い内容だったり・・・。思わず地獄の調理過程を思い浮かべて苦笑いを返していると「でもね」と続きがあった。

「お客さんと顔をあわせるのが楽しみで」と笑う。
なんか、わかるなぁと思った。

 当日の楽しさ、嬉しさ、あったかさを思えば・・・という言葉が背後に隠れてる。

 素朴で地味で体に良い食べ物。

 本物は飾らない場所で、数々の人の真心こもった手を渡り、小さな机に並んでる。でもふとのぞきこめば、ずいぶん誇らしげな面持ちをしているとわかるものなのだなぁ。
 
(つづく)