西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長
 

第1回 ■ヨシとなかヨシのヨシ博士
2001年8月8日 暫定編集長 菱川貞義
大広の大橋さんが「びわこの環境を語るなら、この人ははずせない」という中の一人が、西川嘉右衛門商店附属ヨシ研究所所長、ヨシ博物館館長、ヨシカ出版代表、ヨシ紙研究所理事、薬学博士であり、滋賀県ヨシ群落保全審議会専門委員、東近江水環境自治協議会副会長、近江八幡葭生産組合理事、滋賀県琵琶湖研究所研究協力者、関西自然保護機構会員、非木材紙普及協会会員、(社)滋賀県物産振興会会員、(社)近江八幡観光物産振興会会員の西川嘉廣さんです。

西川さんにはじめてお会いしたときに、こう感じたのを思いだします。
「ああ、こんなにステキな人間にいままでふれあうことができなかったなんて、ああ、なんてもったいない」
だからぜひ、みんなに西川さんを知ってほしいのです。
もちろん、もうすでに西川さんはかなりの有名人であり、世界の国々にもしれわたっていますが、特に子どもたちにはふれあってほしい人です。


西川さんをとおしてヨシを見ると、ヨシはおもしろいことだらけです。
まるでマジックにかかったようにヨシがふしぎのかたまりに大変身します。
そして、知ることや体験することも、りっぱな研究のはじまりであることもわかります。
なにしろ、くらしや環境と深い深いかかわりがあるヨシは、自然のしくみのなかでさまざまな役割を果たしています。
ヨシがウルトラマンのようにたのもしく見えてきます。
そんなステキなヨシが、昔はくらしの中にふつうにあったヨシが、いまはふつうに見ることができなくなってしまいました。
ぼくの中で、「なぜなんだろう?」がどんどんふくらんでいきます。

 

2月15日
近江八幡市の西川さんのご自宅をたずねるのは今回で3度目ですが、四季をとおしてぼくたちに見せてくれるヨシの変化は、とてもオドロキです。3月の終わりに訪れた時はちょうどヨシの刈り取りがほとんど終わり、ヨシ地焼きも行われていました。
今回はそれから2ヶ月後になるのですが、もう新しいヨシが2mも成長していたのです。4月から7月の4ヶ月間でなんと4mも成長するそうです。
3月21日
5月25日

ほかにもヨシは知れば知るほどふしぎでいっぱいで、人間や鳥や昆虫たちのくらしに欠かせないヨシの秘密にもっとせまってみたいと思いました。そして西川さんの膨大な研究を少しずつでも紹介していきたい。そして西川さんの魅力の秘密にもせまってみたい。さらに西川家の秘密にもせまってみたいと思います。(西川さんと同じようにご家族も住まいもおもしろいことがいっぱいありそうです)


先日、西川商店におじゃましたときの会話がとてもおもしろかったので少し紹介します。
西川さんが関西自然保護機構会誌に発表した論文「ヨシと人の暮らしとの係わり」が、第1回四手井賞を受賞されたことに関して、


「有名な教授の名前の、し・で・い賞というのをもらったんだが、ひ・で・い賞なら自信はあるんだけど、よくぼくの論文でもらえたな」
「いっとくが、ぼくのシャレはダジャレではない」
「いいおじさんがよくやる、その場での受けを狙うのではなく、ぼくのは一週間ぐらいあとに相手が『あ、やられた』というような高度なシャレなんだ」


でも、やっぱりヨシとつきあっているだけあってすぐに「ヨシだから、それでヨシ!」とか、
もう(ダ)シャレが連発です。そして先月にオープンしたばかりのヨシ博物館を見せていただいたときに、


「ヨシ博物館だからどうしても4月4日にオープンしたかったんだ」

 

このシャレはやはりただ者ではないです。
ヨシ博物館に使われている蔵はけっして大きくはないですが、宇宙のように膨大な情報がつまっていました。そして驚異なのは、それ以上に西川さんの頭の中に超膨大な情報がつまっていることです。博物館の展示品の解説は圧巻です。まさに西川さんは“歩くヨシ事典”です。


ふつうなら「みなさんもヨシ博物館に一度おこしください」というところですが、でも注意してください。西川さんがいるかどうかを確かめてから行くべきです。西川さんのいないヨシ博物館への来館はおすすめできません。たぶん魅力が激減するでしょう。

 

ヨシキリがどこにいるかわかりますか?
西川さんから、びわこ市民研究所にこれから集まってくれる子どもたちへのメッセージをいただきました。
「ぜひ、ここの博物館やヨシ原に来てほしい」
「小さな頃からヨシの風景を見たり、風になびいてヨシがだすカサカサという音に耳をかたむけたり、ヨシキリの姿を見つけることはむずかしいがヨシキリの鳴き声を聞いたり、ヨシの紙すきやヨシ笛とか、ほかにもヨシを使った工作などを体験してほしい」
「ヨシが水質の浄化に役立っているとかいう知識いがいに、遊びをとおして、自然の大切さや楽しさを感じてほしい」

 次回につづく

(暫定編集長 菱川)

 

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